みなさん、こんにちは!
ブリュの公式ブログ.netにお越しいただきまして、ありがとうございます。
このサイトでは、ITについて特化したサイトを運営しています。
今回は、エックスサーバー株式会社が運営しているシン・レンタルサーバーについて紹介します。
エックスサーバー株式会社では、
- エックスサーバー
- シン・レンタルサーバー
と、似たようなサービスを運営しているので、このあたりの違いについても紹介していきます。
目次
シン・レンタルサーバーとエックスサーバーの違い
シン・レンタルサーバーは、安定性を重視するエックスサーバーに対して、最高速としての革新性を重視するレンタルサーバーになっています。
公式サイトでも、
安定のエックスサーバーか、革新のシンか
と書かれており、違いが分かります。
記事執筆時点では、エックスサーバーとシン・レンタルサーバーのカタログスペックは全く同じですが、今後の最新技術などはシン・レンタルサーバーに搭載、安定稼働を確認出来たらエックスサーバーに搭載という流れになるでしょう。
実際、KUSANAGIも、AMDのサーバーも、シン・レンタルサーバーから始まり、のちにエックスサーバーに搭載されました。
シン・レンタルサーバーの機能
さて、シン・レンタルサーバーはエックスサーバーと同じシステムでありながら、最新技術を投入する、ある意味で実験的なサーバーでもあるので、その分エックスサーバーよりも価格が抑えられています。
シンレンタルサーバー ベーシックプランと、エックスサーバー スタンダードプランの機能を比較します。
見ての通り、全く同じです。
シン・レンタルサーバー ベーシック |
エックスサーバー スタンダード |
|
初期費用 | 0円 | 3300円 |
月額料金 | 770円~ | 990円~ |
仮想CPU | 仮想6コア | 仮想6コア |
メモリ | 8GB | 8GB |
ディスク容量 | 300GB | 300GB |
データベース数 | 無制限 | 無制限 |
転送量 | 900GB/日 | 900GB/日 |
サーバー | Nginx+Apache | Nginx+Apache |
PHP動作モード | fastcgi | fastcgi |
無料お試し期間 | 10日間 | 10日間 |
シン・レンタルサーバーの利点
エックスサーバーより低価格
カタログスペックが全く同じなのに低価格です。
月額200円ほどの差ですが、3年払いになってくると結構な差になります。
欠点の部分で紹介しますが、シンレンタルサーバーはエックスサーバーよりも安定性に欠ける可能性が高いです。
コスト面を気にしないなら絶対的な安定性のエックスサーバーを、多少は気にしないなら低価格なシンレンタルサーバーという選び方でいいと思います。
なお、シンレンタルサーバーが安定性に劣るとはいっても、それは超安定性の高いエックスサーバーとの比較です。
一般的な他社レンタルサーバーと比較した場合、シンレンタルサーバーはむしろ安定性が高いぐらいですから、あまり過度に気にする必要もないように思います。
エックスサーバーから続く安定性
エックスサーバー株式会社は、長年のエックスサーバーの安定運用の実績があります。
そのため、いかに革新性をコンセプトにしているシンレンタルサーバーでも、派手なサーバーダウンを起こす可能性は低いでしょう。
可能性としては、新技術導入時の不具合などが考えられますが、そもそものサーバーの設備面での安定性に関しては問題がありません。
最新技術を先行採用
シンレンタルサーバーでは、最新技術を先行採用するので、他のレンタルサーバーに目移りする可能性が低くなります。
従来、エックスサーバーの評価としては、安定感は高いが、価格の割に遅いというのがありました。
その高速性のスピードアップを図るのがシンレンタルサーバーです。
シンレンタルサーバーの欠点
安定感にかける可能性あり
使い始めて気づいたのですが、エックスサーバーとはネームサーバーの数が違いました。
エックスサーバー:5個
- ネームサーバー1:ns1.xserver.jp( 219.94.200.246 )
- ネームサーバー2:ns2.xserver.jp( 210.188.201.246 )
- ネームサーバー3:ns3.xserver.jp( 219.94.200.247 )
- ネームサーバー4:ns4.xserver.jp( 219.94.203.247 )
- ネームサーバー5:ns5.xserver.jp( 210.188.201.247 )
シンレンタルサーバー:3個
- ネームサーバー1:ns1.wpx.ne.jp( 157.112.145.232 )
- ネームサーバー2:ns2.wpx.ne.jp( 120.136.10.243 )
- ネームサーバー3:ns3.wpx.ne.jp( 210.188.201.244 )
このネームサーバーの数の違いは、普段何もないときには全く関係ありません。
しかし、仮に障害が発生した場合に、微妙に安定性にかかわってくることになります。
ネームサーバーは(負荷の集中など細かいことを無視すれば)基本的に1台稼働していればサイトにアクセスできます。
例えば、一つのネームサーバーの稼働率が90%だたっとしましょう。
■エックスサーバーの場合は
■シン・レンタルサーバーの場合
以上より、仮に稼働率90%のネームサーバーを使用していた場合、
- エックスサーバーの稼働率:99.9999%
- シンレンタルサーバーの稼働率:99.9%
になります。
ほぼ一緒に見えるかもしれませんが、小数点以下に9が何個並ぶかは、ITにおいて重要な指標ですし、9の数を競えば無限にコストがかかります。
以上より、エックスサーバーは意地でもダウンさせない気合が見えますが、シンレンタルサーバーは妥協があるようです。
※このあたりのコストダウンが、月額料金に関係していると考えられます。
とはいっても、他のレンタルサーバー会社ではネームサーバーは大抵2個程度なので、シンレンタルサーバーの安定性は十分といえます。
実験要素の強いレンタルサーバー
これは、メリットで上げている新機能の搭載を逆に見た場合の話です。
新機能を搭載するということは、未知の不具合が潜んでいる可能性があります。
こうした不具合の洗い出しが行われてこそ、インフラとしてのサーバーの安定運用ができるようになります。
例えば、エックスサーバーとシン・レンタルサーバーの違いとしてリソース管理が挙げられています。
エックスサーバーはあまり厳格ではなく、シン・レンタルサーバーは厳格であると。
しかし、エックスサーバーも今となってはリソース保証しています。
シン・レンタルサーバーで動作確認後、エックスサーバーに順次採用といった流れでしょう。
参考に、エックスサーバーの料金紹介ページで、リソース保証と明記されています。
シン・レンタルサーバー登場時は、エックスサーバーではリソース保証がありませんでした。
シン・レンタルサーバーでリソース保証を行った結果、安定運用できていたので、遅れてエックスサーバーにも採用されたという流れでしょう。
やはり、シン・レンタルサーバーは新機能が実験的に先行搭載されて、安定運用を確認後、エックスサーバーに搭載する流れのようです。
シンレンタルサーバーと比較するべきレンタルサーバー
エックスサーバー
シン・レンタルサーバーを検討するうえで比較するべき筆頭候補は、エックスサーバーでしょう。
そもそも、エックスサーバー系のレンタルサーバーを使用する場合、安定性に重点を置いて選ぶ場合が多いです。
ここだけの話、速さを競うのであればエックスサーバーよりも高速なレンタルサーバーはほかにもあります。
逆に、速さを競っているレンタルサーバーは、安定性に欠ける印象が強いです。
安定性を重要視した場合、本家となるエックスサーバーは捨てがたいものがある一方、シン・レンタルサーバーは本家エックスサーバーから受け継いだ安定性と低価格が魅力になります。
そのあたりを考えて、選ぶといいでしょう。
どちらもそん色ないく、いいレンタルサーバーだと思います。
初期費用3000円、月額900円~
※無料お試し10日間
✔同時アクセスに強いNginx採用!
✔安定稼働20年の実績
✔直感的に使いやすい多機能な管理画面
✔手厚いサポート(電話&メール)
×価格の割に表示は遅い
ロリポップ!
速度を求めるならロリポップ! ハイスピードプランでしょう。
月額550円で、LiteSpeedサーバーが採用されています。
速度面でのコストパフォーマンスがよく、ロリポップ!そのものは2011年からの長期運営の実績もあります。
初期費用無料、月額550円~
※無料お試し10日間
✔LiteSpeed+LSAPIの高速環境
✔初めての方にも使いやすい管理画面
×機能は比較的シンプル
※ハイスピードプランの詳細はこちら
mixhost
ロリポップ!と同じくLiteSpeed採用のレンタルサーバーです。
再販に関する規定が緩く、ウェブサービスを運営する場合などに最適といえます。
ただ、不安定さを懸念する声も多く、また月額料金もシン・レンタルサーバーよりも高額になるので、mixhost登場時の”催促にこだわった”華やかさが薄れてきているように思います。
まとめ
ここまで、シンレンタルサーバーについて紹介してきました。
初期費用無料、月額770円~
※無料お試し10日間
✔国内最速レンタルサーバー
✔WordPress高速化 KUSANAGI 採用
✔エックスサーバーより低価格
✔手厚いサポート(電話&メール)
最新技術を投入する実験的要素が強い一方で、エックスサーバーの長い運営実績をベースとした安定性の高いシステムが、より低価格で利用できるのは魅力があります。
しかし、絶対的な安定性を求めるのであれば、エックスサーバーということになるでしょう。
以上、シン・レンタルサーバーについて、参考になれば幸いです。