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今回は、WordPressが利用できる低価格なレンタルサーバーの代表として、ロリポップ! とリトルサーバー を比較します。
ロリポップ!は私自身が2年間利用したレンタルサーバーで、速度や安定性において全く不満がありませんでした。
一方、リトルサーバーは、比較的新しいレンタルサーバーであり、私がブログ運営を始めた当時はまだ存在しなかったレンタルサーバーです。
最近、リトルサーバーの存在を知って、スペック面で良いなと思い、ロリポップ!との比較記事を書いてみました。
先に結論を書いておくと、
- WordPressが直感的に設置しやすいのはリトルサーバー
- 速度的にはリトルサーバーが若干有利
- 安定性はロリポップ!
と言えるでしょう。
目次
ロリポップ!の概要
ロリポップ! はGMOペパボ株式会社が運営しているレンタルサーバーです。
ロリポップ!は、私も2年ほど利用していたレンタルサーバーなので、かなりお勧めなレンタルサーバーです。
→ロリポップ!
(公式サイト)
ロリポップ!のいいところは、
- 管理画面が分かりやすい
- メールサポートが迅速
- 長年のサーバー運営の実績があるから安定感がある
という点です。
価格は一番ベーシックなエコノミープランで月額100円です。
しかし、月額100円のエコノミープランでは、データベースが使えないので、WordPressは運営できません。
よって、月額250円のライトプラン以上を利用することになります。
ロリポップ!の初期費用と月額料金、そしてWordPressを利用できる数を下の表にまとめました。
エコノミープラン | ライトプラン | スタンダードプラン | エンタープライズプラン | |
初期費用 | 1500円 | 1500円 | 1500円 | 3000円 |
月額料金 | 100円 | 250円 | 500円 | 2000円 |
WordPressの利用可能数 | 利用不可 | 1個 | 30個 | 100個 |
上の表を見るとわかるように、ライトプランとスタンダードプランでは、月額料金が倍になりますが、WordPressの利用できる数は30倍になります。
ロリポップ!を選ぶ上で、コストパフォーマンスで最も優れているのはスタンダードプランであると覚えておきましょう。
なお、エンタープライズプランは価格が高すぎるほか、月額800円で、ロリポップ!の上位サーバーとなるヘテムル があるので、選ぶ意味はないでしょう。
ロリポップ! を選ぶのであれば、スタンダードプランをベースに考えてください。
リトルサーバーの概要
リトルサーバー は株式会社リトルネットワークが運営している新しいレンタルサーバーです。
既存の大手レンタルサーバーと比較して、サービス開始からまだ年数が浅いことから、知名度も低く、レンタルサーバーの安定性が不明な部分もあります。
→リトルサーバー
(公式サイト)
リトルサーバーには無料お試し期間が20日間用意されており、実際に使ってみました。
そこで感じたリトルサーバーのメリットは、
- 管理画面が直感的で使いやすい
- サーバーのセットアップが速い
- WordPressが簡単にインストールできる
という点です。
リトルサーバーの管理画面は本当に分かりやすいです。
機能がシンプルで、文字も大きく、色分けもされており、今まで見たレンタルサーバーの中では一番分かりやすいデザインです。
特に、WordPressにおいては、他のどのレンタルサーバーよりも簡単にインストールできるといえます。
本当に初心者の方にお勧めです。
また、サーバーのセットアップも速く、お試し期間開始後すぐにサーバーが利用できます。
※ロリポップ!はお試し期間開始後にサーバーセットアップのために10分ほど待たされます。
また、リトルサーバーのプランと、WordPressの設置可能数を見ておきます。
ミニプラン | ワードプラン | リトルプラン | ビッグプラン | |
初期費用 | 920円 | 920円 | 920円 | 920円 |
月額 | 150円 | 180円 | 250円 | 430円 |
WordPress利用可能数 | 3個 | 5個 | 10個 | 50個 |
リトルサーバーとロリポップ!でWordPressの利用可能数を比較してみれば、ロリポップ! では、月額250円のライトプランで1個、月額500円のスタンダードプランで30個であったことを考えてば、リトルサーバー ではより低価格なプランでもWordPressを利用することができます。
特に、月額150円のミニプランでWordPressを利用できるのはメリットが大きいです。
よって、より低価格にWordPressを運営するなら、リトルサーバー で決まりです。
それなら、ロリポップ!のスタンダードプラン(月額500円)と、リトルサーバーのビッグプラン(月額430円)だったらどっちがいいのかということになりますよね。
ここについては、サーバーの詳細を比較していきましょう。
ロリポップ!とリトルサーバーの仕様の比較
ロリポップ!とリトルサーバーに関して、サーバーの応答速度や安定性に関わる仕様を比較すると、次の表になります。
ロリポップ! スタンダードプラン |
リトルサーバー ビッグプラン |
優れているほう | |
ウェブサーバー | Apache | Apache | 互角 |
PHP動作モード | モジュール版PHP | モジュール版PHP | 互角 |
ストレージ | HDD | SSD | リトルサーバー |
転送量 | 100GB/日 | 180GB/日 | リトルサーバー |
ロリポップ!とリトルサーバーをカタログスペックにおいて比較すると、全体的にリトルサーバーの方が優れています。
これらのカタログスペックの意味が何なのかを、次の項で紹介しますね。
ロリポップ!とリトルサーバーのスペックの詳細を比較
ウェブサーバーは両方Apache
ウェブサーバーは、ロリポップ!もリトルサーバーもApacheになります。
Apacheとは、現在主流となっているウェブサーバーなので、ロリポップ!もリトルサーバーも一般的なウェブサーバーということになり、速度面と扱いやすさにおいては十分であるといえます。
なお、ウェブサーバーについて現在主流なのが、
です。
簡単に特徴を書いておけば、
- Nginxは速度はそこそこで過負荷時の安定性が高いウェブサーバー
- LiteSpeedはApacheの完全上位互換で高速だけど、キャッシュなどの効きが良く、更新が反映されないなどの問題も生じるので、扱いにくさもあるウェブサーバー
といえます。
いろいろなレンタルサーバーを比較すれば、ウェブサーバーで何を使っているのかを見ることができるので、面白くなりますよ。
PHP動作モードはモジュール版PHP
PHPの動作モードは、ロリポップ!もリトルサーバーもモジュール版PHPとなります。
PHPの動作モードには、CGI版PHPとモジュール版PHPがあります。
砕いた表現でいうならば、
- CGI版PHP:アクセスがあったときにPHPを起動し、処理が終わると終了する。
- モジュール版PHP:常にPHPがスタンバイ状態になっていて、処理が終わっても終了しない。
といえます。
よって、モジュール版PHPを利用できるロリポップ!とリトルサーバーは、どちらも高速に応答が可能なレンタルサーバーです。
レンタルサーバーで速さを求めているのでしたら、Apache+モジュール版PHPの組み合わせのレンタルサーバーを基準に探してみてください。
ストレージはリトルサーバーがSSD
ストレージに関しては、ロリポップ!がHDDであるのに対して、リトルサーバーはオールSSDとなります。
これは完全にリトルサーバーが勝っています。
SSDはHDDと比較して、
- 読み込み速度が36倍速い
- 書き込み速度が20倍速い
となりますので、根本的に速さが違います。
ストレージで見るのであれば、リトルサーバーの方が優れています。
転送量はリトルサーバーの方が大きい
転送量は、ロリポップ!が100GBに対して、リトルサーバーは180GBです。
転送量とは、サーバーから送信できる1日当たりのデータ量ということができます。
ブログにアクセスがあるたびに、サーバーはデータを送信します。
よって、転送量の大きいほうが、より多くのアクセスに耐えることができるという意味です。
ただし、転送量には落とし穴があって、あくまでもサーバーがダウンしない転送量という意味になります。
サーバーはアクセスが集中すれば当然遅くなります。
極端な言い方をすれば、転送量の制限の範囲内であっても、アクセス集中により著しく速度が低下する可能性もあります。
この点に関しては、同時アクセス数拡張機能を提供しているロリポップ! の方が、サーバーに余裕があるでしょう。
カタログスペックだけでは比較できない、サーバーのシステム面での体力まで考慮するなら、ロリポップ! の方がより多くのアクセスに耐えることができるといえます。
ロリポップ!とリトルサーバーの速度データー
では、実際にロリポップ!とリトルサーバーの速度測定を行ったデーターを掲載します。
実験においては、
- インストール後なにもアップロードしていないWordPress
- テーマはWordPress公式のTwentySeventeenで、それ以外のテーマは削除
- プラグインはすべて削除
です。
速度計測には、Googleが提供している表示速度測定ツールを利用します。
同じ時間に同時に測定をすることで、時間に依存するサーバーの付加の変化についても同じにしています。
なお、サーバーの速度計測に関しては、
- 同じサーバーに同居している他のユーザーの影響
- サーバーアクセスのの混雑状況
などにもより、テスト結果は偶然割り振られたサーバーアカウントにより変動があるので参考程度にご覧ください。
ロリポップ!の応答速度(パソコン編)
次に、ロリポップ!のパソコンアクセス時の応答速度を紹介します。
総合得点は99点です。
速度インデックス、つまりブログが完全に表示されるのに0.8秒かかっています。
サーバーの応答速度は350ミリ秒です。
リトルサーバーの応答速度(パソコン編)
まずは、リトルサーバーのパソコンアクセス時の応答速度です。
総合得点は99点です。
速度インデックス、つまりブログが完全に表示されるのに0.8秒かかっています。
サーバー応答速度は210ミリ秒となっています。
ロリポップ!の応答速度(モバイル編)
次に、ロリポップ!のモバイルアクセス時の応答速度を紹介します。
総合得点は97点となっています。
速度インデックス、つまりブログが完全に表示されるのに2.9秒かかっています。
サーバーの応答速度は390ミリ秒となっています。
リトルサーバーの応答速度(モバイル編)
次に、リトルサーバーのモバイルアクセス時の速度を紹介します。
総合得点は98点となっています。
速度インデックス、つまりブログが完全に表示されるのに2.3秒かかっています。
サーバーの応答速度は160ミリ秒となっています。
ロリポップ!とリトルサーバーの速度比較の結果
ロリポップ!とリトルサーバーの速度を比較した結果をまとめると、次の表になります。
測定対象 | ロリポップ! | リトルサーバー | 優れる方 | |
パソコン | 総合得点 | 99点 | 99点 | 互角 |
速度インデックス | 0.8秒 | 0.8秒 | 互角 | |
サーバーの応答速度 | 350ミリ秒 | 210ミリ秒 | リトルサーバー | |
スマートフォン | 総合得点 | 97点 | 98点 | リトルサーバー |
速度インデックス | 2.9秒 | 2.3秒 | リトルサーバー | |
サーバーの応答速度 | 390ミリ秒 | 160ミリ秒 | リトルサーバー |
この実際の速度データーを比較すると、サーバーの性能が高いのはリトルサーバーで、回線に余裕があるのはロリポップ!であるといえます。
パソコンの速度データからの考察
まず、パソコンにおいてはロリポップ!とリトルサーバーは同点です。
しかし、内訳を見れば、サーバーの応答速度では、リトルサーバーが勝っています。
これはまさにオールSSDのウェブサーバーのおかげです。
一方、HDDサーバーのロリポップ!は、サーバー性能自体はリトルサーバーよりも劣りますが、サーバーの速度差を回線速度で巻き返した結果、同点になったといえます。
モバイルの速度データからの考察
逆に、モバイルアクセス時には、リトルサーバーが全面的に勝っています。
これは、モバイルアクセス特有の現象であり、どれほどサーバーの回線が速くても、スマートフォンの回線速度は、無線電波で飛ばす以上、ある程度制限されます。
つまり、サーバーの回線速度の優劣が付きにくく、サーバー本体の応答速度の差が明確に出やすいテストだからです。
よって、モバイルの速度データからわかることは、リトルサーバーの方がサーバー性能は高いということです。
ロリポップ!とリトルサーバーの速度比較をまとめると
ロリポップ!とリトルサーバーの速度比較をまとめると、
サーバー性能が速いのはリトルサーバー
余裕があるのはロリポップ!
といえます。
ロリポップ!はSSDとHDDという根本的なネガティブ要因を、回線速度で逆転するほど設計に余裕があります。
サーバー本体の速さを求めるならリトルサーバー 、過負荷時の余力で選ぶならロリポップ! という結果が良くわかります。
まとめ
ここまで、ロリポップ!とリトルサーバーについて比較してきました。
まとめると、
リトルサーバーは新しいサーバーで、完全にロリポップを意識した設計をしています。
一方のロリポップ!は、長く運営されている安心感があります。
ロリポップ!もリトルサーバーも、無料お試し期間があるので、この記事内で行った速度比較を様々なパターンや時間帯で行ってみて、納得のいくレンタルサーバーを契約すればいいでしょう。
以上、ロリポップ!とリトルサーバーの比較について、参考になれば幸いです。