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今回は、レンタルサーバー選びで登場する、データベースについて紹介します。
データベースは詳細を見ていくと奥深いものです。
しかし、WordPressを利用する上では、
- WordPressを1個につきデータベースが1個必要
- 運営するWordPressの数だけデータベースが必要になる
ということだけを覚えておいてください。
目次
サーバー3層構造とデータベースサーバー
基本的にサーバーは、
- Webサーバー(ウェブサーバー)
- APサーバー(アプリケーションサーバー)
- DBサーバー(データベースサーバー)
の3段構成で動作しています。
データベースサーバーは、アプリケーションサーバーがプログラムを処理する際に必要なデーターを高速で検索・応答します。
データベースサーバーの中にあるものが、データベースです。
データベースとは
細かい部分になるので割愛しますが、データベースは、2次元の表に整然としたテキストデータが並んでいます。
そしてデータベースは、整然としたテキストデータしか保存できないので、
- 画像
- 動画
などのテキスト以外のデータは格納できないです。
テキスト以外、つまりWindowsのメモ帳に記入できるようなものしか保存できません。
イメージ的に、メモ帳で画像データの表示なんてできないですが、メモ帳は機能も少なく、シンプルで高速に動作します。
データベースは、大量の整然と並んだデータを保存することに長けていて、様々な場面で利用されています。
しかし、私たちがレンタルサーバーを選ぶ上では、基本的にWordPressで使用するデータベースをイメージすることが多いことから、この記事では、WordPressにおけるデータベースの使い方を紹介していきます。
参考に、2次元の表でまとめられるデータベースのことを、「関係データベース」といい、論理的に整理されたデータの集合体になります。
多次元空間のデータを2次元に落とし込んだもの、とも表現できます。
データベース内のテキストデーターは互いに参照関係(外部キーによる参照関係)を持っていて、このあたりの整然とした2次元の並びが、データの高速検索機能を提供します。
データベースは、MySQLやMariaDBによって提供されています。
一般的に使用されるのはMySQLで、MariaDBはMySQLの後発品(高速版)です。
MariaDBのインターフェースはMySQLに準じて設計されているので、相互互換があり、今となっては特別が理由がない限りはMariaDBの使用が一般的になっています。
WordPressを利用する上でこんな知識は不要ですが、詳細を追っていくとかなり深く、ITの中でも特に面白い分野です。
WordPressにおけるデータベースとは
WordPressを動作させるには、ウェブサーバーのほかに、データベースサーバーが必要になります。
ウェブサーバーには、PHPファイル等のプログラムファイルが保存されていて、アクセスがあるたびにPHPファイルを読み込んで動的にページを生成しています。
そして、ウェブサーバーがPHPファイルを実行するとき、データベースにアクセスして必要な情報(各種設定、投稿内容)を取得しています。
例えば、当サイトはWordPressを使用していますが、今見ているこのページは、アクセスがあるたびにサーバー側で生成している架空のページになります。
サーバー側に、このページを表示するHTMLファイルは存在しません。
みなさんが当サイトにアクセスすると、
- Webサーバーに接続され、
- WebサーバーがAPサーバーにPHPの実行を指示(制御)し、
- APサーバーが投稿内容をDBサーバーに問い合わせ、
- APサーバーがHTMLを出力し、
- Webサーバーがアクセス者にHTMLを送付し、
- その後必要な画像をアクセス者に送る
といった流れになっています。
レンタルサーバーにおけるデータベース
レンタルサーバーでは、WordPressが実行できるように、ウェブサーバーと一緒にデータベースも使用ができます。
このデータベースを何個使用できるか、というのが、レンタルサーバーにおけるデータベース数です。
WordPressは、基本的に1個設置するとデータベースを1個消費します。
つまり、レンタルサーバー1契約で、何個のWordPressを設置できるかという指標が、データベース数となります。
数多くのブログを運営しようと考えているなら、多くのデータベース数を利用できるレンタルサーバーを使用するといいでしょう。
一方で、趣味で数個のブログを運営するだけであれば、データベースも数個で済みます。
利用できるデータベース数を抑えることで、レンタルサーバーの月額費用を抑えることができるので、低価格でブログを開設できることになります。
まとめ
ここまで、データベースについて紹介してきました。
データベースとは、2次元の整然としたテキストデーターを保存し、高速検索機能を提供します。
そのため、WordPressでは、
- (画像などを除く)投稿本文などのテキストデータ
- WordPressの設置値
などを保存しています。
WordPressを設置すると、データベースを1個消費します。
データベース数は、WordPressを設置できる数と読み替えて問題ないです。
以上、WordPressを例にしたデータベースについて、参考になれば幸いです。