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今回は、ATM交換方式について説明します。
ATM交換方式の特徴は、パケットの長さを一定にすることで、中継・受信の負荷を減らすことができ、低遅延になります。
目次
ATM交換方式
ATM交換方式は、パケット交換方式の高速版です。
パケット交換方式の伝送時間の遅延は、個々のパケットの長さが異なるということから生じていました。
つまり、パケットそのものの解読に時間がかかるのです。
ATM交換方式では、一つのパケットの構造を規格として定義し、パケットの解読を機械的に処理できるようにしています。
そのため、規定のパケットサイズよりも大きいデータは分割されますし、規定よりも小さいサイズのデータは、空きのデータに0が埋め込まれた(パディングされた)パケットが生成されます。
これにより、伝送路中で経由するルータ等の負荷を減らすことができ、高速通信ができます。
そのほかの交換方式との比較
回線交換方式
ATM交換方式と回線交換方式を比較すると、
■ATM交換方式のメリット
- 障害に強い(迂回路を選択できる)
- 共有回線なので伝送線路の利用率が高い
- 共有回線なので安価
■回線交換方式のメリット
- 通信品質が高い
- 大容量のデータの送受信が高速
となります。
パケット交換方式
ATM交換方式とパケット交換方式を比較すると、
■ATM交換方式のメリット
- パケット長が一定で構造も共通なためルーター負荷が減り高速になる。
■パケット交換方式のメリット
- 大容量のデータを送受信する際の効率が高い
→パケットが可変長なため。ATM交換方式は一定の長さで分割する必要がある。
となります。
まとめ
ここまで、ATM交換方式について紹介してきました。
パケット交換方式と比較し、中継や受信の際の負担が少ないのがATM交換方式で、特徴としては低遅延があげられます。
一方で、パケットのサイズや記載内容が指定され、パケットの多様性がサポートされていないので、大きなデータを送る際には小分けのパケットが大量に発生して、遅くなる場合があることも知っておいていいででしょう。
以上が、ATM交換方式になります。